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歩行者に微笑みかける自動運転車が登場!【ビデオ】

2016-09-28 11:00:00

歩行者にほほえみかける自動運転車が登場!(ビデオ付)
安全性と効率性の向上を目指し、自動運転車の開発は続けられている。しかし、高速で走る2トンのロボットと人間が同じ空間を共有するという考えに、誰もが賛同しているわけではない。特に歩行者にとっては、生か死かの判断を委ねられるドライバーがいないクルマが果たして本当に安全かどうか、知りたいところだ。少なくともドライバーのいるクルマが迫ってきたら、歩行者は道路を横切る前に手を振ったり、うなずいたりすることで、ドライバーに存在や意思を知らせることができるのだから。
肝心なのは、自動運転車が本当に(理論上ほとんどの場合に)歩行者を認識しているのかということだ。こうした不安を解くために、スウェーデンに拠点を置くセムコン社は、歩行者に微笑みかけ、安全に道路を渡れることを知らせる自動運転車のコンセプトカーを開発した。

この技術は、自動運転車にとってコミュニケーション方法の枠をさらに広げる新たな試みと言える。現在、クルマに乗るドライバーはブレーキランプやウィンカーを使って周囲の人々と意思の疎通を図っているように、「自動運転車が人間と意思疎通を図る共通言語が、今後は求められる」とセムコンは述べている。そこで、同社が開発したコンセプトカーは、世界共通の意思表示である笑顔をフロントグリルに表示することで、歩行者を認識して横断するのを待っているのだと、温かく伝えることができるのだ。

セムコンによれば、歩行者のほとんどはクルマが行き交う道路を渡る前にドライバーとアイコンタクトを試みるという。同社の検証ビデオからも分かるように、乗車しているドライバーがハンドルを握っていない自動運転中のクルマと歩行者が交差点で相対すると、歩行者は恐怖感だけでなく敵意さえも示している(当然だろう)。そのため、歩行者の不安や敵意を取り去るには、ドライバーがクルマを操作していない自動運転中でも、人間のような意思表示ができる技術が必要だとセムコンは主張する。笑顔を表示するコンセプトカーはその方向性を示す第一歩であり、同社はクルマと人間の世界的なコミュニケーション基準を確立するために研究機関Viktoria Swedish ICTと共同で開発に取り組んでいる。

とはいえ、自動運転車のコミュニケーション・システムを最初に示したのはセムコンではない。先月、自動運転技術に携わる米国の新興企業Drive.ai社が、文章と絵文字を用いて車外にいる人と意思疎通を図るシステムを発表した。セムコンの微笑むクルマほど人間らしさ感じられないかもしれないが、意思表示は明確だろう。

By John Beltz Snyder
翻訳:日本映像翻訳アカデミー